グランブルーファンタジーは、なぜユーザーに支持され続けるのか

スマホゲームは既にひとつの文化として社会に認知されているが、ある作品がユーザーのニーズを理解し、安定したファンを獲得し続けることは、その作品が生き残れるか否かの分水嶺となっている。常に新しい刺激を求めるユーザーサイドからも、それを提供することを目指す製作者サイドからも認められた成功例と言える作品は、グランブルーファンタジーだろう。
グランブルーファンタジーは、一言でいえばRPGである。競合するタイトルは非常に多いため、他者にない要素を積極的に採り入れなければならない。その点で、この作品は「爽快感」という要素をモチーフにして成功をおさめた。爽快感とは、戦闘をはじめとするゲームシステムを意味するものの、それだけではない。まず、大空を主な舞台とすることにより、序盤は地上を冒険するというRPGの常識を覆し、文字通りの開放感をユーザーに与えることに成功した。そして、躍動感がある美麗なキャラクターグラフィックを用意することによって、プレーヤーは自分の分身がその世界で生きているかのような楽しさを得られるのである。世界観を特徴的に示した、テレビCMやネットニュースなどのメディア戦略も、このイメージを定着させることに一役買ったと言える。
ガチャと呼ばれる抽選によってキャラクターやアイテムを獲得し、それを育成することで冒険を有利に進められるという基本的なシステムは、グランブルーファンタジーにも共通している。スマートフォンという性質上、クエストや戦闘を短時間で行うことができるという点も、この作品に限らず常識となっている。それにもかかわらずグランブルーファンタジーが他の追随を許さないのは、有名デザイナーおよびシナリオライターの手による、深く描き込まれた設定によるところが大きいだろう。武器をはじめとする装備品も、操作できるキャラクターも、単なる数値や文字列ではなく、グラフィックやバックグラウンドが入念に設定されており、プレーヤーのモチベーションを高める一因となっている。

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